読了記録

「流浪の月」

 

初めて読んだ凪良ゆうさんの小説。

 

本屋大賞受賞作には毎度心を強く揺さぶられる気がします。

何か心の中に深く大木を植えられたような。

 

表現が変かもしれませんが、深く根を張っているような感覚。

 

以前読んだ正欲という本ももう2年くらい前に読み終わったのにいまだに忘れられないし、時々思い出すのです。

今回の本はちょうど正欲と近いようなことを言っている部分があったような気がします。

最終的に伝えたいことは違うと思いますが、他人には理解できない自分の中だけのものが思考の大半を占めていて最後は他人に理解してもらおうなんて考えなくなってしまう。

考えなくなってしまうという表現はちょっと違うかな。

そもそも自分の考えや思考を他人に理解してもおらうとする必要はないわけで

もともとの、みんなこうでしょみたいな一般的と言われる考えを疑ってしまいます。

 

愛はないけれどそばにいたい

 

という文に深く共感しました。

最近、男女の友情は成立するのかみたいな話を聞きましたが、

友情とは違う形なのだと思うのです。

 

友達ではなくて同志に近いような、いやこれも違うか

やはり言葉で表すのは難しいですね。

言葉には限界があって、どんなに言葉にして伝えたつもりでいても、その思いまで伝わっているとは限らないですね。

 

なんだか、この本を読みながらすごく色々な事を考えさせられました。

 

 

12.31

お正月飾りは末広がりである28日に出すのが良いとされていますが、29日でも良いみたいです。

29日は「ふく(福)」と読めるからだそうです。

 

 

我が家では、28日にお正月飾りを出そうと言っていたのですが、なんだかんだと忙しく、出し忘れてしまったのです。そこで、29日では縁起が悪いのかと調べたところ、上記の通り縁起が悪いということはないそうで、ほっとした小さな出来事でした。

 

ところで、お正月の過ごし方は家庭ごとにそれぞれうちはこう、と風習のようなものがあると思います。家庭の数だけその過ごし方もあると思うのです。

 

私が驚いたのは、母が幼い頃は大晦日の夜ごはんは毎年すき焼きだったということです。そうなると、年越しそばはいつ食べるのか?と思うのです。

聞いてみると、年が明けるその瞬間に年越しそばを食べるとのこと。だから、小学生くらいまでは年越しそばが食べられなかったそうです。眠くて夜の12時までおきていられないので。

私自身は、生まれてからずっと大晦日の夜ごはんに年越しそばを食べるというのが普通だと思っていたので、ちょっと驚きであり、こんな身近に!というか、自分の母が中学生になるまで年越しそばを食べていなかったという事実に衝撃を受けました。

 

というのも、母の母(私の祖母)の実家は明治時代創業の蕎麦屋さんなのです。当然、大晦日には年越しそばを食べるものだと思っていたし、なんなら一大イベントくらいに思っていました。

なので、私にとってはとても驚いたことでした。

 

生まれた時から一緒にいてもお互い知らないことは、案外多いのかもしれませんね。

 

 

 

12.25

アカウントを開設してから2年くらいたっているけれど、ようやく何か書き始めようと思います。

 

特に一貫したテーマのようなものはないけど、長く続けられればいいな、という感じで。

 

ところで、先日1年間勤めていた図書館を退職しました。半年もたたないうちにやめたくなるんじゃないかと不安だったのが1年前だとは思えないほどあっという間に過ぎてしまいました。同僚には私の両親の世代の方が多く、本当に楽しく充実した時間を過ごせたと思います。

 

接客業は初めてやる仕事できちんと対応できるのかが一番の懸念でした。でも今は、緊張もしないし、リラックスして対応できるようになって少し成長を感じています。

 

そして、とても感謝していることは、この図書館と図書館の方々とのご縁です。最近、こういったご縁にありがたいなと思うことが増えているように思います。

 

来年から働く会社とのご縁もしかり、人との出会いは偶然ではないように思うのです。だから、この出会いに感謝したいと思うのでしょうか。

 

 

2023.12.25