披露宴で

 

 前述した兄の結婚式の披露宴で、お色直しのため中座する際、司会の人が「一緒に歩きたい人がいるそうです!」と。花嫁、花婿それぞれが1人ずつ誰かと一緒に会場内を歩いてお色直しに向かうというもの。

 花嫁が先に中座し、その時に一緒に歩いたのは親友の方。少し前に出席した友人の結婚式では花嫁花婿ともに兄弟を選んで、一緒に歩く人との関係性合わせていたように思ったから、後の花婿つまり私の兄は友人のなかから誰を選ぶのかと考えながら食事を楽しんでいた。

 すると、突然名前を呼ばれ、まさかの私。あんなにびっくりしたのはいつ以来だろう。あんまり見ないでください~と思いながらも前へ。式場の人に「腕組みますか?手つなぎますか?」とにこにこの笑顔で聞かれ、「腕組みます」。こんなところで手をつなぐのは恥ずかしいし、どちらが良いか聞かれて、兄妹で手をつなぐ方を選ぶ人なんているのだろうか。

 兄と二人、並んで立つと、「似てるぅ~!」「かわいい~!」と今までにないくらい浴びてなんだか嬉しかった。参列者の間を歩く時は、知ってるけど話したことない兄の友人たちばかりで、目のやり場に困ってちょっとうつむきがちになってしまったかもしれないが、後方の扉の前に立ち、皆さんに向けてした一礼はしっかりとできて良かった。兄との記念になったようでとても嬉しかったな。

 

 料理は「お腹いっぱいになるからパン食べ過ぎないようにね」と言われていたが、適度な量でちょうど良く、デザートブッフェも楽しめた。ウェディングケーキはサッカーボールの模様があって、小さなサッカーボールも乗っていて可愛かった。そして美味しかった。ブッフェには、仙台縁の食べ物が並び、兄と酒好きな友人たちのために、牛たん、ひょうたん揚げ、笹かまなどおつまみ系もあり、大満足。

 

 帰りの新幹線ではずんだシェイクを飲み、疲れたけどいい1日だった。

 改めて、おめでとう。末永く幸せに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚式

 

 5月にもかかわらず最高気温が30℃になった日、久しぶりに仙台へ。ひとり旅で秋保温泉に行ったきりだから、約2年ぶり。兄が新卒の頃から4年くらい一人暮らしをしていた場所だ。ひとり旅に仙台を選んだのは、兄がいたから宿代が浮かせるという理由で、その前にも母と兄に会うため仙台旅行にやってきた。だから、仙台という場所はわたしにとって少し思い入れのある土地なのだ。

 

 そんな仙台で、兄が結婚式を挙げるという日。半袖でもいいかというくらい晴れ、爽やかか青空が広がっていた。

 式は午後からなので、当日の朝、新幹線で仙台へ向かう。上野駅構内で車内で食べる軽めの朝食用に念願のメルヘンのサンドイッチを購入し、快適な1時間半。余裕をもって到着したので、駅でお土産(萩の月、ちゅんちゅん堂、白松がもなか、ゴット)を買い、式場へ。

 

 まだ着替える前の兄夫婦に会ったが、なんだか2人ともあまり緊張感やうきうき感がなく、いつもと変わらない1日といった様子。こちらもその気が移ってしまい、普段通りのテンションで、必要なことだけさっと伝えたらそれぞれ着替えとメイクアップの準備へ。

 親族では兄嫁の母、私の母、そして私が着物を着ることになっていたので、この順番で着付けを開始。私たちが到着したころ、すでに兄嫁の母は着付けに入っており、到着後すぐに母も着付けへ。私は40分ほど待合室で暇をつぶし、着付け室へ。人生で2回目、最後になるであろう振袖は式場が指定したところでレンタルしたので、好みの柄がなかったけど、着てみるとなんだかんだ嬉しい。馬子にも衣裳だ。髪型はアップにするか、下の方でシニヨンにするか迷ったけど、めったにしないからということで、アップのお団子みたいに。目立っちゃったらやだなと思っていたけど、今思うと、そもそも振袖を着ている時点でかなり目立ってはいるのだ。

 全ての準備を終えると、着付けをしてくれた人もヘアセットをしてくれたメイクさんも褒めてくれて、そんなに悪くないかも?なんて思ったりして。親族の結婚式なんて人生でそう何度もあることではないから楽しんでしまおう。

 

 参列する友人たちと同じように受付を済ませ、花嫁のカラードレスの色を予想してその色のペンライトを選ぶ。今どきの結婚式は待合室でも参列者が楽しめるよう、新郎新婦の写真や思い出のものが飾られていたり、いろいろなイベントが用意されていておもしろい。なんと、BUMPのLIVEで買ったニコルの人形もちょこんと座らされていて、なんだか嬉しかった。

 

 式はチャペルで。牧師さんを初めて見た。

 親族の席は1番前だが、新郎である兄はもちろん、母は新郎にジャケットを着せ、父は白いグローブを渡すという役割がそれぞれあったので、親族の席には私1人。新婦側の親族は兄、弟夫婦と賑やかな上、後方には同年代の男子がずらーっといて、心細いやら、慣れない状況で緊張しっぱなしだった。(年子の兄なので参列してくれた友人たちも皆、年が近い)

 そんななか、新郎が入場。にやにや、「あ、皆さん、ども。」みたいな感じで頭をぴょこぴょこと小さく下げて入ってきた。ほんとに緊張というものを知らない人だな、と改めて思った。母にジャケットを着せてもらい、父からグローブを受け取る。新鮮な光景だ。少し前に友人の結婚式に出席した時は感じなかった一端の大人なんだなというか、妹ながらにそんなことを思っていた。バージンロードを歩いてくる兄はまあそれなりに様になっていて、なかなかいいね。シルバーのタキシードもきまってる。

 花嫁はウエストにジュエリーが付いていて、スカートがふわっと広がったウエディングドレス。やっぱりきれい。ロンググローブが似合っていた。

 フルートやバイオリンの生演奏で儀式が進み、指輪の交換へ。牧師さんの「リングガール!」のかけ声で、後ろから姪っ子ちゃん(花嫁の弟の娘さん)が登場。めちゃくちゃかわいかった!!かごの小さなバスケットに入れた白いクッションに乗ったリングを新郎新婦のもとへ届けるのだ。しかし、大勢の大人に注目されるなんて初めてのことでびっくりしたのか、最初はぽかんとしていたが、お母さんが途中まで一緒に歩くと、とことこと駆け足で新郎新婦に無事リングを届けられた。新婦が用意していたお礼の巾着(アンパンマンの何かが入っていた)を受け取り、自分の席へ着席。ふぅ~かわいかった。なんて幸せなひと時だったんだろうか。

 これで安心と思ったのもつかの間、指輪の交換の前に花婿が花嫁のベールをあげた。

式場内で「ん?」という雰囲気が漂い、兄も間違いに気づいたが、牧師さんも優しく、「まあ、いいです」みたいな会話を交わし、指輪を交換。本来の順序であれば誓いのキスの前に上げるはずあだったベール。すでに上げてしまっているので、キスの前にすることがなく、なんとなく空白の時間。ちょっとベールを整え(るフリ?)をして、式場内が「笑笑」。こういうところが、なんかちょっとぬけてるのよね(笑)

 

 そんなハプニングもあったが、式は無事終了。

 披露宴で行われたカラードレスの結果発表は、緑!私はオレンジを選んでいたので外れてしまったけど、母が当たってた。しかも、色を当てた人のなかから抽選でギフトカードプレゼントに、まさかの当選。運がいいですね。帰宅して開けてみると無印良品のギフトカードだったみたいで、アロマセットを買っていた。

 

2026.05.30

 

おさかなセンター

 

 日立駅の日の出を見た後、ホテルに戻り、二度寝した。

 起きて、チェックアウトの10時きっかりにホテルを後にして向かったのは、「道の駅日立おさかなセンター」。電車とバスを乗り継ぎ、新鮮な魚介を求めて市場へ!

 名物の「身勝手丼」は、自分好みの海鮮丼を作れるという、子どものころを思い出させてくれる、夢のような体験だ。行列を並び待つ間に目の前にあった、焼きたての牡蠣の誘惑に抗えず、パクリ。う~ん美味しい!これぞ海の幸!海のミルク!

 

 さて、1時間近く並んでようやくお魚たちの前へ。行儀よく並んだエビやら、マグロやら、タイやら。選ばれるのは自分かと待ちわびているようで、かわいいから(おいしそうだから)全部取ってしまいたくなる。

 はじめに生海老がお出迎え。これはずるい。最初に蒸しでも、茹ででもなく、生のエビをもってくるなんてやり手だ。これには先に何が待っているか分からないんだから騙されないぞ、と小さく2、3歩進むもやっぱり盆にのせてしまった。

 それでも厳選して選んだのは、マグロ、タイ、イワシ、アジのナメロウ、タコ、イカ、いくら、サーモン、

と、丼に乗せたら、完全にネタが多すぎ。もう花の見ごろをとっくに過ぎて咲き過ぎてしまったバラのよう。頑張っても乗り切らないので、そのままでもつまみになるイカなどは醤油に付けてそのままいただく。新鮮でなんと美味しいことか。きりんくんと思わずにっこりお互い満面の笑み。ふふふ。本当に美味しいものを食べると、人は笑顔になってしまうものだ。

 海鮮丼で満腹になったら、少し市場を散策。笠間栗のモンブランが売っているのを海鮮丼の列に並んでいる間に発見していて、デザートに食べたいと思っていたのに、お腹に入る余裕はなさそう。代わりに消化するために一駅先まで散歩したいくらいだ。そんなつもりで散策。市場には今さっきまで海で泳いでいたであろう新鮮な魚たちがずらりと並んでいて、あれ、サバってこんなに大きかったっけ、アンコウってやっぱり口が怖いなと、いちいち感想が出て面白い。ふと、人が集まっているところをのぞくと、お寿司が!種類は少ないけど、大きく肉厚のネタがでっぷりと乗った寿司が1貫200円ほどで売られていて、列に並びながら透明のパックに各々好きなネタを好きなだけ詰めていくスタイル。そして最後、レジにたどり着くころに見える太巻きやちらし寿司。出た。これよ、これ。。最後にあぁ!これもあったのか、じゃあさっきのマグロ1貫にしておけばよかった、となる。店の戦略なのだろうか。並ぶ前に要チェックだ。

 バスまでもう少し時間があったので、市場の端にある目立たないスーパーをのぞいてみると、さすが茨城。干し芋が安い。母に「干し芋食べる?」と聞くと、「食べたい」と即答だったので、お土産に購入。

 

 バスに乗り、再び大甕駅へ。GWだからか、昼過ぎなのに案外混雑している電車に乗り勝田で特急に乗り換え。特急は空いていて、すごく開放感があった。早起きしたこともあり、2人とも多分眠かったはずなのに一睡もせず、ずっとしゃべっていた気がする。学生時代、話が尽きない友だちがいて、本当に仲が良かったと思うのだけど、そういうことは全然覚えていない。大学でそういう友達ができなかったからしばらく忘れていた、この、話が尽きないという状況がまた訪れたことが今、たまらなく嬉しい。

 

2026.05.02

 

p.s. そういえば、2月に銀山温泉に行ったときに、旅先から自宅にはがきを送って、それが家に届くと旅の思い出になるからいいね、旅行に行ったらこれやろう。と話していたのに、今回ははがきを送るのをすっかり忘れてしまった。日立駅の日の出があまりにきれいすぎて、きりんくんとのおしゃべりがあまりに楽しすぎて2日なんてあっというまだ。

 

 

2026GW① 日立駅の日の出

 

 GW初日、きりんくんと日立駅の日の出を見に茨城へ。

 今度こそ、人生初グリーン車乗車かと思いきや、特急ひたちに乗って水戸までひとっ飛び。グリーン車に乗ったことがないからわからないけど、きっと、多分、ほぼ確実に特急ひたちの方が快適なはず。きりんくんが一足先に待ち合わせの駅に到着したようで、「スタバでコーヒーでも買っておこうか」と。なんて素敵な提案。本当にできた彼氏だ。私はオーツミルクラテ。きりんくんはアーモンドミルクラテにしたようで、電車に乗ってお互い飲み比べてみると、ミルクの味って結構違うんだなぁ。アーモンドミルクの方がコクがあってまったりとした感じ。

 車窓の景色が自然にあふれていて、穏やかな気持ち。水戸駅到着直前に偕楽園らしき場所を見て、あれ?と思っている間にすぐに「偕楽園」の文字を発見し、あってた!とはしゃぎ、なんだか中学の時の校外学習のバスの中みたいで楽しかった。

 

 初めて降り立って水戸駅は、予想以上に人が多かった。後から、そりゃそうだよな、県庁所在地だもの、とナットク。着いたころにはもう12時頃になっていたけど、あまりお腹が空いていなくて、本屋さんへ。こういう時、本屋さんというのは、本当にいい暇つぶしになる。暇つぶしというのは少々失礼な言い方だが、つまるところ、本屋さんに入ると、自分が時間を潰しているということすら忘れて(時には人を待っていたということすら忘れて)、本に夢中になってしまうのだ。本当はあまりよくないとはわかっていながらも、面白そうなタイトルの本を手に取り、数ページ立ち読みして、ハマると1段落読んでいることもある。

 今回も時間はあっという間に過ぎさり、目的のごはん屋さんに行くと、さっきは誰もいなかったのが満席に。あぁ、おそろしく素敵な時間泥棒だ。

 

 さて、目的の昼食とは、納豆。実は大の納豆好きな私。毎朝お決まりのメニューは納豆と味噌汁。我ながら健康的だ。実を言うと、朝晩と2回食べたいが、我慢している。大豆イソフラボンは女性ホルモンに良いと言われているが、なんでも取りすぎは良くないらしく、納豆は1日1パックまでがちょうどよいのだそう。なので、1日元気にご機嫌に過ごすために朝、大好きな納豆を食べる。

 そんな納豆を、今日はお昼に食べると決めていたので、朝は抜いてきた。(ちなみに、この日の朝は前日に代官山で買ってきたお高いデニッシュたち。これが衝撃的な美味しさだったぁ。)

 納豆はすべて定食で、6種類。大粒のもの、小粒のもの、タレに特徴のあるもの、茨城県産醤油を使っているもの、粒の柔らかさやかたさなどが選べて、私は大粒のやわらかい納豆に。きりんくんはどーんと大きい藁納豆!子の粒の大きさったら見たことないくらいでっぷりとふっくらと美味しそうなこと。ひと口もらったけど、こりゃ格別。冬だったら確実にお土産に買っていたと思う。

 

 その後移動して日立駅へ。まず、海がきれい。昼の海はきらきらしていて寄せて返す波が一緒に遊ぼうと言っている気がする。残念ながら浜辺には行けなさそうだったので、早めにホテルに行き、のんびり。

 夜ごはんが食べれそうな店をリストアップした地図がホテルにおいてあったので部屋でよさそうな店を検索してみるも、なんだかぱっとせず。そうだ、めったに食べないコンビニ飯にしてみるかと、駅前のローソンへ。私はお腹が空いて仕方なかったので、ポトフにたらこパスタ。きりんくんは明太もちドリア。それに2人でからあげくんを半分こ。デザートはお風呂後に食べようとホテルに持ち帰った。

 

 朝、日の出予想時刻の20分前に起きて駅へ。私たち以外にも、日立駅のホテルに宿泊して日の出を見るプランで来ている人がちらほら。駅に着いたら人がたくさんいて安心した。

 日の出はアッという間に昇った。朝の太陽はこんなに煌びやかだったかと思った。もっと燃えるような赤色で、これからお前たちをテリテリにこがしてやると言わんばかりの、そんな印象が残っていたから、あまりに美しくて、ありきたりの言葉だけど、感動した。ぐんぐん上に成長して雲に隠れてしまったら、1か所だけ雲のない場所を見つけて舞台上のスポットライトみたいに誰かだけを照らしていた。照らされている人をいいな、かっこいいな、と思いながらも、それじゃ私には眩しすぎると諦めた。

 

2026.05.01

 

 

 

 

新規開拓

 

 週末、天気が良かったのでお弁当をもってピクニック。

今回はサンドイッチ弁当。8枚きりの食パンを使って4種類。

①たまご、スプラウト

②ハム、きゅうり、チーズ、トマト

③鶏チャーシュー、茹で春キャベツ

④苺のフルーツサンド

 

 場所は文京区の小石川植物園というところで、東京大学農学部の植物園とのこと。今まで存在も知らなかったけど、行ってみると東京とは思えないくらい植物にあふれていてちょうどいい木陰がたくさん。桜満開の時期が過ぎたからか、ピクニックをしている人はぽつぽつ。でもその人の混み具合というか、それがちょうど良くて、他の人の話し声は聞こえないけど、近くにいる距離感。心地よい。

 

 コンビニで買ったコーヒーと、その他総菜類をつまみつつ、サンドイッチをぱくり。どれも美味しいときりんくんが喜んでくれたから私も嬉しい。きゅうりは薄く切って多めに入れるのがポイント。取りチャーシューに春キャベツも春らしさが感じられて良い。たまごサンドに入れたブロッコリースプラウトを頭に?をいくつか浮かべて不思議そうに食べていたのが、ちょっとかわいかった。そしてデザート代わりのイチゴサンド。これが、自分でいうのもなんだけど、美味しい!生クリームにヨーグルトを入れてみたら、ほんのりヨーグルトの酸味が加わってさっぱりしてイチゴとも合う、合う。にこにこの笑顔が少年のようなきりんくんだった。

 

 人が少ないのをいいことに、のんびりお昼寝。周りにたくさん人がいると、人の目が気になってあまり寝れないのだ。今回は、いい場所取りができたようで、寝っ転がっても硬い石や根にあたらず背中も腰も痛くない。蚊もいないし、風邪も強くない。ただ、まぶしい太陽が木の葉の隙間からちらちら顔をのぞかせて、夜の星空みたいに私たちを照らしてくれる。最高の昼下がりとはこのことだ。

 

 この公園はタンポポが多い。こんなに優雅にたくさんのタンポポが咲いているのを久しぶりに見た。もう綿毛になっているのもあって、思わずふーっと綿毛を飛ばした。小さい頃にやっていた遊びを大人になってやると、当時の感覚とは全然違うのが楽しい。あれ、こんなに強く吹かないと綿毛って飛ばなかったっけ。

 

2026.04.25

 

富士山予行練習(陣馬山~高尾山)

 

 世界一登山者数が多い山と言われる高尾山へ、約20kmの登山に挑戦してきた。コースは、(都心から向かうと)高尾駅を2駅過ぎた「藤野駅」から出発して、陣馬山~明王峠~小仏峠~景信山~高尾山。4月中旬と気候の良い時期で、藤野駅からの道中は日差しが暑いくらいだったけど、山の中に入ると木がほど良く太陽を遮ってくれ、気持ちよく歩くことが出来た。

 

 出発は朝6時半。まず家から新宿までが遠いからプチ旅気分。高尾駅で甲府行きの電車に乗り換えて藤野駅へ。新宿~高尾間はグリーン車に乗ろう!と言っていたのに、モバイルPASMO(私はモバイルSuicaだけどきりんくんがモバイルPASMO)ではオンラインでも駅ホームの券売機でも買えないらしく、仕方なく普通席で向かう。自由席だったらJRより京王線の方か安いのに…、と思いつつ乗ってしまったからしょうがない。

 何はともあれ、天気が良く、風もなく、本当にいい気候。藤野駅で私が少し用を済ませている間、きりんくんが名物「きなこクリームパン」とちくわパンを買っていた。

 

 藤野駅から陣馬山入口まではトンネルを抜け、少し歩く。その間に歩きながら、グリーン車内で食べようと思って持ってきたおにぎりとバナナ、豆乳をお腹に入れる。適当に味付けた梅カツオおにぎりが美味しかった。

 登り始めると、コンクリートの急こう配の坂道が続き、突如、いわゆる登山道が現れる。それまでは午前中の強い日差しがまぶしく、頭皮がじわじわ焼けるように感じて思わず帽子をかぶったけど、登山道に入ると山の木たちが太陽の光をいい具合に遮ってくれて、帽子を脱ぐとわずか数十分でかいた汗がひんやりと乾いていくのが気持ちいい。そこからは約1時間おきに5分くらいの休憩をとりながら陣馬山頂を目指す。山頂目前の階段がきつかったけど、陣馬山頂は思ったより開けていて景色が良く、達成感があった。

 11時20分頃。ここで少し長めの休憩。きりんくんが藤野駅で買ったちくわパンを半分こ。このちくわパン、カレー味でとても美味しかった。パンもふわふわで良い意味で期待外れ。途中の休憩で食べた、名物の「きなこクリームパン」も、クリームのなかにじゃりじゃりした食感のクランチみたいなものが入っていて、めちゃうま!今度来た時も食べたいなぁ。

 

 昼食までもう少し頑張ろうと景信山に向けて歩き出す。歩きやすい補正された道もあるが、木の幹が張り出した坂道もあり、困難があって楽しい。口ひげを生やしたレトロな喫茶店のマスターみたいなおじさんと穏やかそうなおばさんのご夫婦と抜いたり抜かされたりしながら歩いた時間もあり、登山ってこんなに楽しいものか、と思った。明王峠からはきれいな富士山も見えたりして、2か月後に登るんだぞ、と自分を鼓舞するとともに、なんだか富士山も私たちを応援してくれている気がした。

 

 景信山に着いたのは13時半頃。大きな傘のなめこが入ったなめこうどんを食べる。疲れた体に温かい味噌味が染み渡る~、きっちり汁まで飲み干して再出発!なめこは高尾山で採れたものなのかなと思っていたら、福島県産だった(笑)

 後半は巻き道を積極的に使って進み、小仏峠を過ぎて城山と続く。城山は巻き道は使わずに山頂を目指して一呼吸。下り道が少し増え、分厚い靴下を履いててもつま先が痛くなり出したけど、頑張る。木の根が地面に張り出して歩きにくい道も多かった。さらに進むとだんだんと補正された道が増えてきて、平らな道はなんて歩きやすいんだろう!と実感した。しばらく下り道だった分、突然表れた急な登り階段(途中からは坂道じゃなくて木製の階段に補正された道になっていた)がなかなかきつい!が、足を止めたら次に歩き出すタイミングがつかめなくなりそうで、ゆっくりだけど一歩一歩止まらずに足を進める。これを2回くらいこなしたところで、高尾山まで1.6kmの標示が見えた。体は予想反してもう立てないというほどヘトヘトでもなく、ゴールまであと一息。気持ちも少し楽になり、先へ進むと、本当にゴール目前のところで長い登り階段が。マジかー、と思いながらも、先ほど同様に、辛くても止まらないぞ、と自分と約束し、いざ。

 

 ゴールした高尾山は陣馬山頂に着いた時の、皆が達成感を味わっている空気感とは違い、普段着の観光客もたくさんいた。だから、私たちが汗だくで「着いたー!」と喜んでいる姿にどこから来たのかしら、みたいに見られることもしばしば(笑)ハイキングの途中ですれ違う人の中にはランニングしている人も案外多くいて、この山道を走るのかぁと感心もした。陣馬山では見えなかったけど、明王峠でも景信山でも富士山がきれいに見え本当にいい登山日和。高尾山頂でも富士山がうっすらと見えて(高尾山から見えた富士山が1番雲がかってうっすらだった)、富士山にゴールしたことをご報告。2か月後、あなたの頂まで頑張って行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 高尾山に着いたのは15時20分ごろ。お腹はそんなに空いていなかったけど、この日気温が20℃以上あって暑かったので、ピノを半分こ。冷たいアイスがのどをスーッと通るのが気持ちいい。

 高尾山からの帰りはケーブルカーに乗ろうとそこまで歩く途中で、リフトを発見。きりんくんが雪山でしか乗ったことのないリフトに乗りたいといったのだが、16時で終了していて乗れず。私がお土産の「天狗焼き」を買っていたら16時を過ぎてしまっていたみたい。ごめんね。ケーブルカーは混んでいたら乗らずに歩こうとしたけど、1回で135人くらい乗れるとあったので、これはいけるかと並ぶ。2回目に来たケーブルカーに乗れた。久しぶりに乗ったケーブルカーは勾配が30℃で楽しい!混んでるし、ただの乗り物くらいに思っていたのが、機会があればまた乗りたいなと思うようになった。

 

 そして帰りの電車もまたJRのグリーン車に乗ろうとして乗れず。(当たり前なのだけど、今思うと多分疲労で頭が回っていなかったんだと思う)京王線の倍近い金額を払って北千住まで帰ってきた。

 

 

 

 

9でカタがつく

 いとうあさこが所属する山田ジャパン、春の公演を見に行ってきた。

 山田ジャパンの公演は秋しかないと思っていたら、なんと春もやっていることが判明。たまたま調べてみたら公演初日まですでに2週間を切っており、チケットは終売だったが、劇団が認める公式転売サイトでの購入ならOKとのことで、早速購入。意外とたくさんあり、しかも公式の価格よりも安く手に入るので、金曜の夜、仕事終わりに見に行くことにした。

 

今回の公演はゲストにももクロの百田ちゃんが出演していて結構メインの配役。劇場に着いたのは開場から10分後くらいだったけど、百田ファンでかなりにぎわっていた。中のグッズ売り場にはタオルやパンフレットが売られていて買っている人も少なくなかったけど今回は前々から楽しみにしていたというわけではなく、急遽来た公演だから、まあいいかとスルー。

 座席表を見て指定の席に着くと、まさかの両隣が百田ファンのおじさん。前後もおじさんと、おじさんに四方を囲まれるなかなかの席運だった。

 

 公演はとても面白かった!山田ジャパンの公演は初めてだったけど、喜劇っぽいけど、話のなかで一貫して伝えたい内容がしっかりと伝わってくる。私的に目玉のいとうあさこ氏はやはりコメディアン。芸人というもう一つの職業をいかしたようなめちゃくちゃ面白い役所で、登場シーンから笑いをとっていた。

 

(ここからネタバレ内容)

 話の舞台は雀荘。オーナー夫妻(妻役が百田、夫役が山田能龍)の喧嘩は絶えないが、常連客たちはあーまたやってら、とそれぞれの会話を楽しむ様子。同じくそこへ常連客の1人であるチヒロもやってくるが、チヒロの名前以外は皆何も知らない。日中は何をしているのか、どこから来たのか…。そんななか、あさこ演じるチヒロの母がやってくる。「ここにいたのね」。(この登場シーンがめちゃくちゃ面白かった!)

 そこから話はチヒロの過去へ。過去についてなかなか話したがらないチヒロの本当の姿とは…?

 

 公演を見て感じたのは、結局過去にはどうやっても戻れないということ。だからこそ、今を大事にしないといけないし、ああすれば、こうすればと考えるのは、過去にすがっているということ。過去のタラレバを考えるのではなく、過去を意味のあるものにするために今、自分がどうあるべきなのか、どう行動するべきなのかを考えることしか、過去を変える手段はないんだと改めて感じた。

 

 山田能龍さんの舞台、あさこのお笑いシーンももちろん、また見に行きたいな。次は公式からのチケットを買って。

 

 

 p.s. 閉幕の際、劇団員全員が出てきて挨拶をしてくれるのだが、この挨拶があさこのお役目の一つ。けいこ中のエピソードなどを(世代間ギャップを感じながらも)面白く話してくれて、ここが1番笑ったし、面白かったかも(笑)あさこの単独ライブに行きたい欲がさらに高まった。

 さて、この時にグッズの説明があって、劇中に出てくる幸せの青い鳥が印字されたタオルを購入すれば、あなたのおうちにも幸せの青い鳥がやってきますよ、と。これは買うしかないと列に並んで購入。たった600円なのだから最初から買えば良かったのだけど、節約モードになってしまっていて。記念の品ができて嬉し楽しい。